姫路城天守
姫路城天守

こんにちは、へろつとです。

今回は、姫路城観光です。

姫路城は兵庫県姫路市にあるお城で、江戸時代以前に建築された天守の残る現存12天守の一つであり、国宝であり、世界遺産に登録されていたりなど、肩書の多いお城です。

今回はそんな姫路城観光について書いていこうと思うのですが、有名すぎて、あまり書くことがないのですよね。

天守の美しさや圧倒される規模の大きさは、もう実物を見てくださいとしか言いようがないですし、他のブログで見どころはいっぱい紹介されているでしょうし。

そこで今回は少し変化球で、姫路城そのものではなく、いろんな場所から姫路城を眺める「姫路城十景」を巡る楽しみ方をご紹介しようと思います。

姫路城十景とは?

まずは姫路城十景とはなんぞや、から説明しますね。

姫路城に行くと、普通にまわれば大手門から入って三の丸広場からの天守を眺めることになります。

三の丸広場から眺めた姫路城天守
三の丸広場から眺めた天守

ここからの眺めが最高なんですが、近くに下の写真のような石碑があることに気づいた方もいるのではないでしょうか?

姫路城十景石碑2
姫路城十景の石碑

石碑には「世界遺産姫路十景」のうちの、ここが「姫路城三の丸広場」であることが書かれています。

引用すると、

世界遺産姫路城十景

姫路城は平成5年(1993年)12月に世界遺産として登録されました。これを記念して姫路城ビューポイントを公募し、その結果をもとにして、「世界遺産姫路城十景」を決定しました。姫路城が最も美しく見える10か所です。

姫路城十景の石碑より

とのことです。そして、石碑に書かれた三の丸広場の説明は次の通り。

姫路城三の丸広場

広い三の丸広場の芝生から見える姫路城はまさに絶景です。

姫路城十景「姫路城三の丸広場」の石碑より

確かに絶景だと思います。

で、石碑の下の方には、「十景」の他の場所が示されています。

なんか、RPG的な「この石碑に刻まれた場所に行け」みたいな感じで、それぞれの場所を巡ってみたくなりませんか?

「最も美しく見える10か所です。」とか言われたら、行きたくなりますよね。

ということで、実際、10か所を回ってみました。

(ちなみに、10か所回るのに、合計すると2日かかりました。)

姫路城十景マップ

では、あらためて、姫路城十景がどこにあるかを地図にまとめたものが下の図です。

姫路城十景地図
姫路城十景マップ

上の地図の1~10が十景で、以下の場所です。

  1. 大手前通り(JR姫路駅前)
  2. 三の丸広場
  3. 城見台公園
  4. 美術館(前庭)
  5. シロトピア記念公園(ふるさとの森)
  6. 男山配水池公園(山頂)
  7. 景福寺公園
  8. 名古山霊苑高台
  9. 手柄山(緑の相談所広場)
  10. 増位山(白国増位山線のポケットパーク)

かなりの広範囲にわたっているので、巡るのも一苦労です。

私の場合、なるべく徒歩で、そして使うなら公共交通機関に限る、という縛りを自らつけて挑戦したので、トータルすると2日かかりました。

1~9は頑張って歩き、9の手柄山に行った後は、手柄駅で電車に乗って姫路駅までもどる、姫路駅から播但線を使って野里駅まで行き、野里駅から10の増位山まで歩きで行く、というルートをとりました。

8.名古山霊苑→9.手柄山が4kmと結構歩きますが、不可能ではないレベル、といった感じです。(ふつうは歩かない距離だと思いますが)


--------- 広告 ---------

姫路城十景のレビュー

では、ここから、それぞれのビューポイントについてレビューしていきます。10か所分なのでかなり長くなりますが、ゆっくり読んでいただけたらと思います。

大手前通り(JR姫路城駅前)

ここは簡単。姫路駅前からの眺めです。

姫路駅前から見た姫路城
姫路駅前から見た姫路城

姫路駅をお城方面に出てすぐのところに2階に上る階段があり、そこを登ると展望デッキになっています。

そこからの眺めが、なかなか良いです。

姫路駅2階展望デッキ
姫路駅2階展望デッキ

ただ、この展望デッキはかなり新しく見えるので、1993年当時はなかったんだろうと思います。実際は地上からの眺めだったはず。

そして、駅前のビューポイントに対する石碑ですが、どうしても見つけることができませんでした。駅前をそれなりに歩き回って探したんですけどね。

駅前開発で無くなったのではないかと予想していますが、正確なことはわかりません。

石碑、コンプリートしたかったんだけどなー。

三の丸広場

冒頭でご紹介したところですね。

三の丸広場から眺めた姫路城天守
三の丸広場から眺めた天守

先に説明したので細かなことは省きますが、天守が近くに見えて大迫力です。見え方も全体のバランスがよく、おすすめのビューポイントですね。

城見台公園

お城近くのビューポイント。大手門を出て左(東)に300mほど行くとあります。

城見台公園からの姫路城
城見台公園からの姫路城

シャチホコのオブジェがあるので、そこから姫路城を見た写真です。

石碑の紹介文では

城見台公園

噴水の前のあたりからは、安定感のある姫路城が見えます。まるで舞台の上の巨大なセットのようです。

城見台公園の石碑より

とのこと。

噴水とかはなかったので、年月が経ってなくなってしまったものと思います。

「舞台の上のセット」の表現は、なるほどな、とは思いますが、シャチホコについての言及がないのは何故でしょう?めちゃくちゃ目立つのに。

当時、シャチホコはなかったのかな?

城見台公園の石碑
城見台公園の石碑

場所ごとに石碑の場所を書いていきますが、自分で探したいという人もいると思いますので、クリックすると開くようにしておきますね。

石碑の場所

石碑はシャチホコオブジェと石舞台?のにあります。結構わかりやすいです。

城見台公園の石碑の場所
石碑の場所(城見台公園)

美術館(前庭)

城見台公園を通って、お城を左手に見ながら北へ進んで行くと、500mほどで「姫路市立美術館」があります。

美術館からの姫路城
美術館からの姫路城

美術館の前庭から見ると、赤レンガ造りの美術館の建物越しに姫路城が見える構図になります。

ここも、なかなか良いビューポイントです。

石碑の紹介文では、

美術館

■■■■■■レンガと木々の緑に姫路城の優美■■■■■■■■■ます。

美術館の石碑より

■は、破損していて文字が読めないところ。よくあるRPGの石碑イベントみたい、「かすれていて文字が読めない」みたいな。

美術館の石碑
石碑(美術館)

言わんとするところは、「美術館の赤レンガと木々の緑に姫路城の優美な姿がマッチしています。」みたいな感じだと思います。

ちなみに、この石碑の場所はちょっとわかりづらいです。

石碑の場所

美術館に向かって左手に、ちょっとした広場があるのですが、そこに石碑があります。ビューポイントと少しずれているので、ちょっとわかりづらいです。

美術館の石碑の場所
美術館の石碑の場所

シロトピア記念公園

お次はシロトピア記念公園。

美術館の前の通りをまっすぐ北へ100mほど進むと、「兵庫県立歴史博物館」があります。

博物館の敷地に入っていくと公園みたいになっており、そのなかにビューポイントがあります。

シロトピア記念公園から見た姫路城
シロトピア記念公園から見た姫路城

木々の向こう側にお城が見える構図になります。

実際には、石碑のある所からちょっとずれたところで写真を撮っています。石碑の場所からだと木が邪魔でお城が見えなかったから。

石碑の紹介文は次の通り。

シロトピア記念公園

ここからは、原生林の上に天守群の姿が。また、県立歴史博物館の壁面のガラスにもお城が映っているのをお楽しみください。

シロトピア記念公園の石碑より

「壁面のガラスに映るお城」は写真を撮り忘れました。そもそも、そんなの気にして見ていなかったです。この辺に来ると、もう石碑の写真は流れ作業で撮っていて、現地では内容をちゃんと読んでなかったんですよねー。

シロトピア記念公園の石碑
石碑(シロトピア記念公園)

ちなみにここの石碑の場所は、公園がすごく広いので、探すのに時間がかかりました。

石碑の場所

博物館の建物の前にあります。

わかってみれば簡単ですが、探しているときは博物館周辺がシロトピア公園だとは思っておらず、発見するのにえらい時間がかかりました。

シロトピア記念公園石碑の場所
石碑の場所(シロトピア記念公園)

男山配水池公園(山頂)

歴史博物館の南側の道(姫路市道城西12号線)に出て700mほど西に向かうと、男山配水池公園があります。

男山と呼ばれる高台の頂上にある配水池を整備した、花壇やベンチなどがあるちょっとした公園です。

ちなみに配水池とは、浄水場で作った水を一時的にためる池のこと。水道の水圧を保つ役割も担っており、高低差を利用して配水する目的で高台に造られることが多いとのことです。

高台の頂上なので階段を登っていくのですが、急な一直線の階段です。

男山配水池公園へと上る階段
男山配水池公園へと上る階段

ネットで調べたところ198段あるらしく、途中で息切れ、というか足が重くなって少し休憩したほどです。

この階段を登りきると、視界がパッとひらけて、眼前に姫路城が見えてきます。

男山配水池公園からみた姫路城
男山配水池公園からみた姫路城

高台で、周りに高い木などもないので見晴らしがよく、なかなか良いビューポイントです。

お城の見える角度もちょうどよい感じ。

石碑の紹介文では、次のような説明があります。

男山配水池公園

市民に親しまれる水道を目指すため水道施設の一つである男山配水池を市民の憩いの場として開放しています。

男山配水池から眺める城の景観は姫路城十景の一つになっています。高い石段を登るとパッと視界がひらけ、眺望絶景。姫路城が姫路市街とともに眼前に展開します。

男山配水池の石碑より

「眺望絶景」とありますが、まさにその通りだと思います。

男山配水池公園の石碑
男山配水池公園の石碑

ちなみにここの石碑の場所もわかりやすいですが、一度気付かないと、そのまま気づかなさそうです。

石碑の場所

頂上にあるのではなく、一直線の急な階段を上る手前にあります。

登る前に気づかないと、頂上で探して見つからないっ!、てことになります。

景福寺公園

お次は景福寺公園です。

男山配水公園から南西に450mほど進むと、景福寺公園に到着します。

入り口が少しわかりづらい、というか、入ってよいか迷うレベルですが、気にせず進みます。

景福寺公園入口
景福寺公園入口

道なりで進むと、展望広場に到着します。草がぼーぼー生えて、すごく寂れた感じのところです。

景福寺公園展望広場
景福寺公園展望広場

そしてここからの眺めは・・・・

景福寺公園から見た姫路城
景福寺公園から見た姫路城

草木が邪魔でよく見えない・・・。

ビューポイントとしていまいちだし、そもそもこの場所自体荒れ果てていて少し怖いくらいです。

ということで、今回行った中では「はずれ」の部類です。せめて草木が生い茂ってなければ見通しもよさそうなんですがね。今回訪れたのは9月だったんですが、冬だと少し違うのでしょうか?

ちなみに、石碑の紹介文は次の通り。

景福寺公園

景福寺公園は、平成6年3月31日に都市公園として一部供用を開始し歴史的にも由緒ある景福寺山にあります。景福寺山は播磨風土記の十四の丘の一つである「船丘」がこの山であると推定されています。その後西岸寺山・孝顕地山・嵐山・群鷺山などと呼ばれてきましたが、山下の寺が景福寺となってから今のように呼ぶようになりました。

景福寺公園の石碑より
景福寺公園石碑
景福寺公園石碑

何故か、ここからの景色については、まったく触れられていません。石碑の紹介文としてはレアパターンですね。

石碑の場所

展望広場の下の写真の位置にあります。姫路城を見ようとすれば、自然とそちらに視線が行くのですぐにわかると思いますよ。

景福寺公園石碑の場所
石碑の場所

名古山霊苑高台

さて、次は名古山です。

景福寺公園を出て「書写街道」を1kmちょっと北西に進むと、名古山霊苑に到着します。霊苑の中の「展望台広場」が8つ目のビューポイントになります。

霊苑、つまりお墓なのですが、霊苑内は散歩コースとしてちょうどよい感じです。展望台広場まで、散歩気分で歩いていきます。

そして展望台からの眺めは・・・

名古山からみた姫路城
名古山からみた姫路城

姫路城が遠いです。

姫路城から結構歩いてきたのでうすうすは感じていましたが、だいぶ遠くに見えます。

石碑の紹介文は次の通り。

名古山

ここからは、眼前に広がる市街地越しに西方からの姫路城の美しさを見ることができます。

名古山の石碑より
名古山の石碑
名古山の石碑

確かに市街地越しに姫路城が見えるけど、ちょっと遠いよ・・・。

ちなみに、石碑はわかりやすい場所にあります。

石碑の場所

展望台広場へ登って行ってまっすぐ進めば石碑があります。

名古山の石碑の場所
石碑の場所

手柄山(緑の相談所広場)

次は手柄山です。

名古山から南へ4kmほど歩くと、手柄山に到着します。手柄山は、いろいろな施設が集まる総合公園です。

手柄山の施設の中にロックガーデンという西洋のお城のオブジェがある公園があり、その中に展望台があります。

姫路城を見るには、この展望台からがよいでしょう。

そして、展望台からの景色は・・・

手柄山からの姫路城
手柄山からの姫路城

上の写真のように、新幹線と姫路城がセットとなる構図で写真を撮ることができます。姫路城から遠いので、写真はだいぶ拡大してますけどね。

新幹線はちょっと待っていればやってきますよ、結構走っているので。

なかなか面白いビューポイントだと思います。

石碑の紹介文は次の通り説明しています。

手柄山(緑の相談所広場)

手柄山山上からは、近代的ビル群や鉄道との対比がユニークです。

手柄山の石碑より
手柄山の石碑
手柄山の石碑

もはや石碑とは言えない形態になってます。新しく更新されているのでしょう。

ところで、先ほどの展望台は緑の相談所広場ではありません。緑の相談所広場から少し登ったところにあります。

緑の相談所広場からも同じような写真が撮れるのですが、高さが足りないので、新幹線が線路の”壁”に邪魔されて、若干見えにくい印象でした。なので、ここでは展望台からの眺めを採用しました。

ちなみにここの石碑は、公園内がすごく広いので、見つけるのに時間がかかりました。

石碑の場所

石碑は緑の相談所広場にあります。緑の相談所広場と展望台のあるロックガーデンの位置関係は次の通り。

手柄山案内版
手柄山案内版

緑の相談所前の広場を奥まで行くと、そこに石碑(とはもはや言えない形態ですが)があります。

手柄山石碑の場所
石碑の場所

増位山(白国増位山線のポケットパーク)

姫路城十景の最後は、増位山にあります。手柄山からはだいぶ遠いので、電車を使いました。

まず、山陽電鉄の「手柄駅」から姫路駅まで戻ります。そして姫路駅からは播但線で野里駅まで行きます。野里駅からは歩きです。

野里駅から増位山のポケットパークまでは約1.3km、北へ向かって歩いていく感じです。

増位山線のポケットパーク
増位山線のポケットパーク

すると上の写真のような、ちょっとした公園があります。(「ポケットパーク」とは「ちょっとした公園」のことです。)

穴の開いた謎オブジェがありますね。

どう考えてもあの穴から見ると姫路城が見えると思いますよねえ。

・・・見えない!。姫路城は見えないです

・・・

・・・

ちょっとずれてみてみると、

謎のオブジェからちょっとずれた景色
謎オブジェと姫路城

見えますね、姫路城が、すごく遠くに。

つまり、

謎オブジェの穴から(姫路城の位置)
謎オブジェの穴から(姫路城の位置)

木が生い茂っていて、姫路城を隠している状態になっているようです。なんて残念な!!

ここからの眺めは、お城から離れていることもあり、眺望自体はそれほど良くありません。オブジェの穴からの写真が取れれば面白いビューポイントなのですが、それができないとなると、残念なビューポイントというしかありません。

冬だと葉っぱも落ちて穴から姫路城が見えるようになるんですかね?

ちなみに、ここの石碑の紹介文は次の通りでした。

増位山

白国増位山線沿いにあるポケットパークからは、山の間からのぞく天守群を眺望することができます。

増位山の石碑より
石碑(増位山)
石碑(増位山)

謎オブジェについては何も書かれていませんね・・・?

石碑の場所

石碑はポケットパークの入り口にあるので、分かりやすいです。

増位山の石碑の場所
石碑の場所

ちなみに、本来車を駐車するスペースがあるのですが、現状(2023年9月時点)は封鎖されています。

利用マナーの悪い人が多く、閉鎖する旨が書かれていました。

最後に

だいぶ長くなりましたが、姫路城十景を巡る旅、いかがだったでしょうか?

石碑の場所を探しながら歩き回るのは、意外と楽しかったですよ。見つけた時の達成感は何とも言えません。

それぞれのビューポイントでの景色は、場所によりけりといった感じでした。あまり期待していくと肩透かしを食らう場合もありますが、全体としては、場所ごとに違った見え方がして面白いと思います。

姫路城そのものを観光した後に時間があるようでしたら、是非、姫路城十景を巡ってみてはいかがでしょう?

それでは、今回はこのへんで。

ブログランキングに参加しています。下のバナーを押して応援してもらえると嬉しいです。

にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ
にほんブログ村